|原価計算入門
前回では実績原価計算ツールの実際の画面メニューと、その操作手順についての概要を説明しました。
今回は最初のステップである”マスタ設定”の具体的な設定方法をご説明します。
① 品目マスタ設定
品目コード、品目名称、(単位)、集計区分の入力を行います。
●品目コード | ●品目名称 | ●単 位 | ●集計区分 |
---|---|---|---|
001 | 原液イ | 1(材料費) | |
002 | 原液ロ | 1(材料費) | |
003 | びん | 1(材料費) | |
004 | ラベル | 1(材料費) | |
010 | 原液1 | 2(自製材料費:中間完成品) | |
010 | ワインA | 3(自製材料費:製品) |
項 目 | 必 須 | 説 明 |
---|---|---|
●品目コード | 〇 | 品目のコードを登録します。 |
●品目名称 | 〇 | 品目の名称を登録します。 |
●単 位 | 品目をカウントする単位を登録します。(個、kg など) | |
●集計区分 | 〇 | 原価計算表を作成する際に材料費とするか、自製材料費とするかの区分を登録します。 ・購入する材料、部品→1(材料費) ・中間完成品→2(自製材料費:中間完成品) ・製品(最終完成品)→3(自製材料費:製品) |
② 組番号マスタ設定
組番号、組名称、品目コードの入力を行います。
●組番号 | ●組名称 | ●品目コード |
---|---|---|
010-1 | 原液1製造 | 010 |
100-2 | ワインA製造 | 100 |
項 目 | 必 須 | 説 明 |
---|---|---|
●組番号 | 〇 | 原価を集計する番号を登録します。(総合原価計算の場合は、「組番号」と呼びます) この番号毎に、原価計算表を作成します。 本ツールでは、組番号と製造する品目の関係は、1:1です。 本ツールの組番号は、「製造する品目」-「計算の順序」で設定します。 |
●組名称 | 〇 | 組番号の名称を登録します。 |
●品目コード | 〇 | 製造する品目のコードを登録します。 |
③ 時間単価マスタ設定
費目、工程、時間単価の入力を行います。
●費 目 | ●工程 | ●時間単価 |
---|---|---|
労務費 | K01 | 1,500 |
労務費 | K02 | 2,500 |
労務費 | K03 | 2,000 |
設備費 | K11 | 3,000 |
項 目 | 必 須 | 説 明 |
---|---|---|
●費 目 | 〇 | 原価費目を登録します。 本ツールでは、「労務費」または「設備費」となります。 |
●工 程 | 〇 | 実績工数を計上する製造工程のコードを登録します。 |
●時間単価 | 〇 | 当該製造工程の時間単価を登録します。 |
④ 経費率マスタ設定
最後に経費率の入力を行います。
●経費率 |
---|
0.10 |
項 目 | 必 須 | 説 明 |
---|---|---|
●経費率 | 〇 | その他経費を材料費×〇%で計算する場合の係数を登録します。 10%の場合は、「0.10」と登録します。 使用しない場合は、「0.00」と登録します。 本ツールでは、経費率は1種類のみ登録可能です。 |
今回は画面メニュー操作の最初である①マスタ類の設定について、設定項目の詳細を説明しました。
次回は実績データ入力の詳細設定の説明を行う予定です。