|原価計算入門

  

―2-4.マスタ類の設定|画面メニュー操作の手順|個別原価計算―

 

前回では個別原価計算ツールの実際の画面メニューと、その操作手順についての概要を説明しました。
今回は最初のステップである”マスタ設定”の具体的な設定方法をご説明します。

品目マスタ設定

 

品目コード、品目名称、(単位)、集計区分の入力を行います。

●品目コード ●品目名称 ●単 位 ●集計区分
005 酵母   1(材料費)
002 原液ロ   1(材料費)
006 ぶどう   1(材料費)
004 ラベル   3(自製材料費・製品)

 

項 目 必 須 説 明
●品目コード 品目のコードを登録します。
●品目名称 品目の名称を登録します。
●単 位 品目をカウントする単位を登録します。(個、kg など)
●集計区分 原価計算表を作成する際に材料費とするか、自製材料費とするかの区分を登録します。
・購入する材料、部品→1(材料費)
・中間完成品→2(自製材料費:中間完成品)
・製品(最終完成品)→3(自製材料費:製品)

 
 

製造番号マスタ設定

 

製造番号、製造番号名称、品目コード、指図数の入力を行います。

●製造番号 ●製造番号名称 ●品目コード ●指図数 ●製造完了
A01-1 原液イ A01 5  

 

項 目 必 須 説 明
●製造番号 原価を集計する番号を登録します。(個別原価計算の場合は、「製造番号」と呼びます)
この番号毎に、原価計算表を作成します。
本ツールでは、製造番号と製造する品目の関係は、1:1です。
本ツールの製造番号は、「製造する品目」-「計算の順序」で設定します。
●製造番号名称 製造番号の名称を登録します。
●指図数 当該製造番号で製造する品目の数量を登録します。
●製造完了   当該製造番号が完了した際に、「完了」を登録します。

 
 

時間単価マスタ設定

 

費目、工程、時間単価の入力を行います。

●費 目 ●工程 ●時間単価
労務費 K01 3,000
労務費 K02 4,000
設備費 K11 5,000

 

項 目 必 須 説 明
●費 目 原価費目を登録します。
本ツールでは、「労務費」または「設備費」となります。
●工 程 実績工数を計上する製造工程のコードを登録します。
●時間単価 当該製造工程の時間単価を登録します。

 
 

経費率マスタ設定

 

経費率の入力を行います。

●経費率
0.10

 

項 目 必 須 説 明
●経費率 その他経費を材料費×〇%で計算する場合の係数を登録します。
10%の場合は、「0.10」と登録します。
使用しない場合は、「0.00」と登録します。
本ツールでは、経費率は1種類のみ登録可能です。

 

予定原価

 

最後に予定原価の入力を行います。

●品目コード ●予定原価
A01 12,000

 

項 目 必 須 説 明
●品目コード 品目コードを登録します。
●予定原価 予定原価を登録します。

 
 
今回は画面メニュー操作の最初である①マスタ類の設定について、設定項目の詳細を説明しました。
次回は実績データ入力の詳細設定の説明を行う予定です。