|原価計算入門

  

―⑤:月次総平均法とは―

 

月次総平均法は、下記のように在庫評価単価を計算する方法です。
在庫評価単価×払出数で、材料費の投入高(直接材料費)を算出します。
 

 
上記のように受払実績を記録する方法を継続記録法といいます。
棚卸で在庫数量を把握し、前月末在庫数量+当月受入数量ー当月末で払出数量(消費数量)を算出する方法を 棚卸計算法といいます。
 

 

 
この計算法のメリットは、計算が単純なことです。各品目、各月にひとつの評価単価が決定されるので、しくみとしてわかり易いと言えます。
デメリットは、月末まで評価単価が確定しないことです。 月中に計算する場合は、その日(時点)までの受入情報で、月初にさかのぼって計算します。受入の都度、単価に大きな違いがないのであれば、この方法を採用されるのが良いと考えます。